「無料」ツールを活用して日々の業務の手助けに
こんにちは。1週間ぶりの投稿です。栗山です。
今後も毎週月曜日の更新を担当させていただきますのでどうぞよろしくお願い致します。
さて、先週の記事ではファッション業界が迎えたこの構造改革を乗り越えるための手段のひとつとして、インターネットの活用を挙げさせていただきました。
では具体的にインターネットを使ってどんなことができるのでしょうか?
もちろん魅力的なウェブサイトを構築し、SEOやアクセス解析、メールマガジン、モバイル、ブログなどを活用することによって、ECやプロモーション、ブランディングなどを効果的に行い、最終的な売上アップに繋げることは可能でしょう。これらは現在もそうですが、今後、より欠かせないものになっていくことは間違いありません。
ただ、これらには当然投資や時間が必要となり、そう気軽に行えるものでもありません。
そこで今回はもっと気軽に使えるインターネット上の「無料」ツールの中から、ファッション業界の日常業務の手助けになりそうな便利なツールをご紹介させていただきたいと思います。
【Google Insights for Search】
Google Insights for Searchは、Googleから広告主向けに提供されているツールで、指定したキーワードの人気度を時系列でグラフ化することができます。本来は広告主がどんなキーワードで広告を出すのが効果的かといったことを調査するためのツールなのですが、誰にでも使えるよう公開されており、キーワードの検索ボリューム(つまり、そのキーワードに対する消費者の関心)が「無料」で調べられるので、とりあえず利用してみるだけの価値はあるでしょう。
利用方法は、Google Insights for Searchにアクセスし、「All search terms」に任意のキーワードを入力することで、そのキーワードの検索ボリュームの変化を時系列で表すことができます。さらに「Add search term」をクリックし、もう一つキーワードを入力することで、入力した二つのキーワードの検索ボリュームの変化を比較することができます。今回はこのツールを日常の業務で活用する方法をご紹介します。まずは下の画像をご覧ください。
これは、2004年1月から2009年5月までの「長靴」と「レインブーツ」の検索ボリュームの変化を表したグラフです。青い線が「長靴」で赤い線が「レインブーツ」です。このグラフを見ていただければお分かりの通り、2004年時点では「レインブーツ」というキーワードは「長靴」に比べ圧倒的に検索ボリュームがありませんでした。これはそのまま、消費者の間に「レインブーツ」という概念がなかったということになります。その状況に変化の兆しが見えたのが2007年6月(グラフでいえば2007の数字の真上の部分)です。これまで大きな変化のなかったグラフが、ここで初めて例年より大きな山を描くようになりました。そして翌年2008年6月には、2007年6月よりもさらに3倍以上の検索ボリュームで、ついに「長靴」よりも上回る程の検索ボリュームとなっています。
このグラフからわかることは、消費者が「長靴」や「レインブーツ」に興味を持ち始める(グラフが上昇し始める)のは3月末から4月にかけてだということ、そしてそのタイミングは年々早まりつつあること、また、昨年の梅雨には「長靴」よりも「レインブーツ」の方が消費者の間で一般的であったこと、そして今年もすでに「レインブーツ」上昇の気配が見られているということ、などなど。もちろんこれらは肌感覚でもある程度理解できていることだとは思いますが、実際にこのように視覚化されるとより分かり易いですよね。
また上記以外にも、フィルター機能を使うことによって地域ごとの検索ボリュームを細かく調査したり、「レインブーツ レディース」と「レインブーツ メンズ」で比較することにより男女間での興味の差を調べたりすることもできます。
これだけでも商品企画やディストリビューションの参考にしたり、店頭での商品展開を考える上での一助にすることが出来るのではないでしょうか。とにかく「検索される=消費者が関心を持っている」ことなので、それさえ意識すれば他にもこのツールの活用方法が思い浮かぶかと思います。何はともあれ「無料」ですので、試しに自分の好きなブランドの検索ボリュームを見るというだけでも、使ってみていただければ何か新しい発見があるかもしれません。
さて、今回は思ったよりも長くなってしまいましたので、Google Insights for Searchのみの紹介となってしまいますが、他にもインターネット上には有料無料を問わず便利なツールが山のように存在します。今後も機会があれば便利なツールやその活用方法をご紹介させていただきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。
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