アクセス解析とは・・・「千里の道も一歩から」

10年ほど前でしょうか。多くのウェブサイトのトップページにはアクセスカウンターというものが設置されていました。自分も開設したウェブサイトにカウンターを設置し、段々と増えていく数字を眺めて喜んでいたものです。「キリ番ゲットしました。」というフレーズを懐かしく思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ今思えば、このアクセスカウンタで訪問者の数をカウントするという試みは、店舗でいえば店の敷居を一歩でも跨いだ人の数をひたすらカウントするという行為と変わらず、そこから見えることは「カウントを開始してから一歩でも入店されたお客様の総数」という、データとしてはあまりにも頼りないものでした。
(以下、Google Analyticsをベースとしています。)
しかし、ウェブに関する技術の進歩は目覚ましく、今日では「一歩でも入店されたお客様の総数」(=ページビュー)はもちろん、「複数回訪問されたお客様を一人として数えた際のお客様の総数」(=ユニークユーザー)、「何種類の商品に興味を持っていたか」(≒ページビュー数)、「全く商品に興味を持たず帰ってしまったお客様の割合」(≒直帰率)、「店内での秒単位での滞在時間」、「お客様の居住エリア」、「お客様の訪問頻度」などなど、書き出せばキリがないほど、ウェブサイト上でのお客様の行動を把握することができるようになりました。
さらに、これらを「日別」、「月別」、「指定した日付の範囲」に絞り込むことはもちろん、上記を組み合わせることにより、「ゴールデンウィークに名古屋から来店されたお客様で初めて店舗を訪れた方の平均滞在時間」なんてことも「全数調査」で分かってしまうのです。(しかもGoogle Analyticsを使えば無料です。)
ここまで分かってしまうとなると、データを保持するGoogle社はもちろん、アクセス解析を行う企業も当然情報の管理には徹底しなければなりません。それを前提とした上で、これだけ詳細なデータをウェブ上でのビジネスに利用しない手はないでしょう。
では、一体何をどのように利用すれば良いのでしょうか。
実際にアクセス解析を導入されたことのある方であれば、あまりの情報の多さに、「逆に何をすればいいのか分らない」という経験をされたことのある方も多いかと思います。そんな時はまず目標(KGI)を決めることが大事です。企業の最大の目標は何であるか、そして、それを実現するためのウェブサイト上での目標は何であるかを考えましょう。売上なのか、プロモーションなのか、その目標は企業によって様々ですが、まず目標が明確になることによって、そのために何をしなければならないかが見えてきます。
プロモーションが目標であれば、プロモーションに最も効果があるページはどこか、そして、そのページへの導線となるページはどこなのか。導線となるページは本当に誘導できているのか、誘導できていないならばどこに問題があるのか。
目標さえ明確になれば、このように逆算していくことによって、自ずと目標を達成するために必要な指標(KPI)(=ページビュー、滞在時間・・・)は見えてくるはずです。KPIが見えてくれば後は数値向上への課題となる問題点を洗い出せば良いのですが、これにはさほど苦労はしないでしょう。問題を発見するためのヒントとなる数値は多すぎるくらいに与えられているのですから。
アクセス解析において、「これを行えば確実に成果がでる!」などと保障されたものはありません。唯一言えるのは、まずきちんと目標を据えること、次にそれを達成するために必要なことは何なのかを考えること、そのために改善すべき点を与えられた数値から読み解くこと、そしてその改善すべき点を出来ることから地道にコツコツと修正していくこと、この繰り返しによって、いつかその努力が報われ、目標達成に繋がる日が来るのです。
「課題抽出」→「改善」→「効果測定」→「課題抽出」・・・
まさに「千里の道も一歩から」なのです。
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