7月28日、Google公式ブログにおいて、Googleの検索エンジンをYahoo!JAPANに対して提供するという旨の発表がありました。元々アメリカのYahoo!と同様、MicrosoftのBingを採用すると思われていた矢先の出来事で、SEO業界関係者にとっては寝耳に水の発表でした。
かく言う当ブログも、この発表の1週間前に「2011年、Yahoo!の検索結果が大きく変わる!?」という、Yahoo!とbingの関係についての記事をリリースしてしまいました。
この件で混乱させてしまった方もいらっしゃるかと思います。申し訳ございませんでした。
その責任も含めて、今回は一段落してきた「Yahoo!・Google問題」についての情報をまとめたいと思います。

【なぜbingではなくGoogleを選択したの?】
そもそもYahoo!JAPANは、ソフトバンクと米国Yahoo!が株式の約30%を保有しており、米国Yahoo!の動向には左右されない状態にあります。なので、Yahoo!JAPANはBingを採用せず、別のパートナーと手を組む可能性もゼロではなく、確かにそのような話は「噂」のレベルではありました。
そのような状況下で今回Yahoo!JAPANがGoogleを採用した理由は、ヤフー株式会社の井上雅博社長によると「Bingは未知のものが多く、選択することができなかった」とのことで、日本国内で実績のないBing(特に日本語対応面で不安が残る)よりも既に十分実績のあるGoogle(日本語対応も優秀)を選択したのは、後々になって考えて見れば当然のことなのかもしれません。
【何が変わるの?】
まず、ビジュアル的な変化はほとんど無いと考えられます。一般ユーザーの大半は何も気付かないのではないでしょうか。一方、大きく変わると予想されるのは検索順位です。こちらは検索結果に表示されるページの元となるデータベースや、順位付けの仕組みそのものが変わるため、従来と全く異なる内容になると考えられます。
ただ、GoogleとYahoo!の検索順位が全く同じものになるわけではありません。既にYahoo!側から「提供は受けるのは基本技術のみで、独自の”味付け”を加えていく」という旨の発言があり、今後もGoogleとYahoo!はそれぞれ異なる検索結果を表示させていくと考えられます。特にYahoo!JAPANの主力コンテンツである知恵袋やオークション、ショッピングなどは今後も優遇されていくのではないでしょうか。
なお、今回の件により検索市場の実に90%をGoogleが独占することになります。これについて、早速米国マイクロソフトから独占禁止法違反の指摘を受けていますが、Yahoo!側は日本の公正取引委員会に問題がない旨を確認しているそうです。
【いつ変わるの?】
まだ全くわかりません。「できるだけ早く」という発言も出ていますが、それが年内なのか年明けなのかも明確ではありません。(色々と情報を集めている限り、年内説が若干多いですが・・・)
【SEO対策はどうなるの?】
新しいYahoo!JAPANがどのような検索エンジンになるかまだ完全には判明していない以上、現時点で今後の対策を考えることは難しいです。ただ、少なくとも現在のYahoo!は突然検索結果からページが削除される現象(ペナルティではなくシステム側の不具合で)が発生するなどの不具合があり、これらが解消されることは検索エンジン対策を行っていく上でも大きなメリットとなります。
また、たしかにテクニックとして多少はYahoo!寄り、Google寄りの手法が存在しますが、本質的な評価基準はどちらも同じ傾向にあるため、仮に新しいYahoo!JAPANの検索エンジンが限りなく今のGoogleに近いものになったとしても、現状の対策を大きく変える必要はないと考えられます。
Yahoo!の不具合を突いたブラックなSEO対策さえ行なっていなければ、好不調の波の激しいYahoo!よりも安定した成績を残せるGoogleの方が、最終的にはいい効果をもたらしてくれるでしょう。
今後も当ブログではYahoo!とGoogleの動向を調査し、情報の提供を行なって参ります。是非チェックして下さい。
栗山 芳季 WEBマーケ&プロモ, Webトレンド・ニュース bing, Google, SEO, Yahoo!
7月15日、米国Yahoo!は検索エンジンの裏側に存在する順位決定システムを、8月~9月にMicrosoftのBingへと切り替えることを発表しました。これにより、米国Yahoo!の検索結果は従来のYST (Yahoo! Search Technology = Yahoo!の順位決定システム)が決める順位からBingによるものへと変更されることになり、検索順位の大幅な変動が予想されます。

当然、この流れは日本にもやってきますので、今後はYahoo!対策ならぬ、Bing対策が必須になるといえるでしょう。ただ、これはまだしばらく先の話で、そもそも日本語版Bingの中身はまだ前身のLive Searchと大差がないと言われており、本当の意味での日本語版Bingは未完成な状態にあるといえます。そのような状況で日本最大の検索シェアを占める日本版Yahoo!の検索順位をBingに置き換えるということは考え難く、日本版Yahoo!へのBing導入はまだ先のことで、2011年に入ってからになるかもしれません。
上記の通り、現状では「Bingへの移行時期が未確定」「Bing日本語版が未完成」という状況ですので、今からBing対策を始めるのは勇み足ですが、少なくともあと半年の内には何らかのアナウンスや動きがあるかと思いますので、Yahoo!とBingの動向には常に注意をしていく必要があるでしょう。
なお、アパレルウェブではYahoo!とBingの動きはもちろんGoogleのことも忘れずに調査をして、アパレル業界のクライアント様に最適なSEO対策をご提供しております。SEO対策に興味がありましたら是非下記ページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせ下さい。
http://www.apparel-marketing.com/service/seo.html
栗山 芳季 WEBマーケ&プロモ, Webトレンド・ニュース, アパレルウェブ bing, SEO, SEO対策, Yahoo!, 検索エンジン
もはや一般ユーザーでも名前を知らない人はいないと言っても過言ではなくなってきたTwitter。「ツイッターの訪問者が750万人突破、mixiの1000万人に迫る勢い」とその勢いは留まることを知らず、一部のコアなユーザーから一般ユーザーへと、そのキャズムを超えた感があります。
そんなTwitterですが、今回は通常の使用法とは異なる活用方法をご紹介します。
【「Twitter検索」によるマーケティング・情報収集】
Twitterはその性質上、一般のウェブサイトやブログよりも消費者のストレートな感想が発信されやすいツールで、そのつぶやきを集めることで簡単なマーケティングに利用することができます。
そこで使用するのが「Twitter検索」。
入力したクエリ(キーワード)を含むツイートを時系列で一覧表示することができます。

上の画像はTwitter検索で「forever 21 松坂屋」と検索した際の検索結果。一部のみ掲載させていただいていますが、全体的に見ると、賛否両論あるものの店舗の中身についての内容よりも百貨店にファストファッションであるFOREVER21が入っていることに対してのコメントが多く、そのインパクトの大きさが伺えます。
このように、アンケートの自由記述欄のような内容で、アンケートよりもユーザーの「生の声」に近い情報が溢れているのがTwitterの特徴であり、どちらかと言えば定量的な分析よりも定性的な分析に向いていると言えます。
是非一度、自社の名称やブランド名、サービス名などを検索してみてはいかがでしょうか。
思わぬツイートから新たな気づき、発見が生まれるかもしれません。
栗山 芳季 WEBマーケ&プロモ, Webトレンド・ニュース, Web活用術 twitter, WEBツール, WEBマーケティング
アニメーションや独自インターフェースでWEBサイトの表現力を飛躍的に向上させてきたFlash。ホームページ上でブランドイメージを表現するためには欠かせない技術となっており、実際に数多くのブランドサイトを中心にアパレル関係のWEBサイトでも多用されています。

「UNIQLO INTRODUCTION」 次々に現れる画像が全てECサイトに繋がる様は圧巻
ところで、登場以来多くのWEBサイトで活用され続けてきたこのFlashですが、ここ最近「Flashが消える」と噂され、逆風に晒されていました。
その原因は以下の通りです。
【1】HTML5の登場
「Flashが消える」と言われる最大の原因はHTML5の登場です。HTML5とは次世代のHTML規格で、従来のHTMLでは不可能であった様々な表現を可能とし、これまでFlash意外では出来なかった表現も(ある程度までは)表現出来ると言われています。また、Flashの場合はAdobe Flash Playerに代表されるプラグインをインストールし、アップデートがあれば個別に対応しなければなりませんが、HTML5の場合はそれらの手間が省けます。その他様々な要因により、一部ではHTML5がFlashに取って代わると言われていますが、現実的には(現段階では)こちらの記事のように、Flashの方が表現力に長けており、どちらも一長一短あるため、少なくともしばらくの間は共存していく形になっていくのではないでしょうか。ただ、選択肢が今までのようにFlash一本ではなくなったというだけでも、WEBにおいては大きな進歩と言えるのかもしれません。
【2】SEO対策において不利であること
「表現力」(及びそれが可能にするブランドイメージの表現)という点においては上記の通りFlashにも優位点がありますが、「WEBマーケティング」という観点ではFlashを推奨することはできません。その最大の理由がSEO対策において不利であることです。検索エンジンはFlashファイルに記載されている文言を読み取ることが出来ず、文字がない(=キーワードがない=検索結果に引っかからない)ことから、検索エンジンでの上位表示を目指すためにはFlashの使用は厳禁であると言われていました。ここ数年の間にGoogleはFlash内のテキストまで認識することが可能になり、また内部のテキストよりも外部からのリンクの重要度が高まっていることから、Flashで構成されたサイトでも上位表示されることが可能にはなっていますが、それでもHTMLの方が有利であるという点に変わりはありません。
【3】セキュリティ上の問題
Flashはセキュリティホール(セキュリティ上の欠陥)が多く存在し、昨年から大手企業を含む数多くのサイトに被害を与えているGumblar(ガンブラー)も、Adobe Flash Playerなどの脆弱性を通じて感染する仕掛けが施されていました。
【4】iPhone、iPadへの非搭載
Appleのスティーブ・ジョブズCEOもFlashに対する批判を度々繰り広げており、ユーザーからの要望があってもiPhoneやiPadへのFlashの搭載は未だに対応していません。また、上記の批判は表向きで裏では政治的・技術的な要因があるとも言われておりAppleの真意は分かりませんが、WEB閲覧ツールとして確実にそのシェアを拡大しているiPhoneおよびiPadに搭載されないことは、Flashにとっては大きなマイナス要因となるでしょう。
上記のような理由から「消える」とまで噂されていたFlashですが、ここにきてGoogleがChromeブラウザにFlashを組み込む予定であるという発表がされ、今後の展開がまた読めなくなってきました。
Flashがブラウザに組み込まれることで、ユーザーはブラウザのアップデート時に無意識にFlashも最新版にアップデートし、常に最新の状態を維持出来ることになり、少なくともアップデートの手間やセキュリティ上の危険性は大幅に減少されます。HTMLを支持する立場にあるGoogleが、ブラウザ上ではFlashを組み込むという行動を取ったことは一見すると矛盾があるように見えますが、そもそもFlashとHTML5は対立する存在ではないという見解(もしくは単純なリスク回避)なのかもしれません。いずれにしても、アパレル業界において活用され続けているFlashが今後どのような展開を迎えていくのか、その行方を知ることはアパレル業界におけるWEB上の表現の未来を知ることに繋がりますので、今後の展開に注目しなければなりません。
栗山 芳季 Webトレンド・ニュース Flash, HTML5

先日、米国での発売日が4月3日(日本国内は4月末予定)と発表されたiPadですが、既に予約注文の受付が始まっており、初日(3月13日)の注文数が12万台(7500万ドル=約68億円)に達したそうです。
実物触ってなくてもiPad買います=米で予約注文数が1日で12万台【湯川】
この数値はAppleが公表したものではなく、あくまで外部の人間(投資家サイトのユーザーとのこと)が当日の注文番号などから推算した数値とのことなので12万台という注文数はあくまで参考に過ぎませんが、それでも初日だけで相当な数の注文がAppleに入ったことは間違いないでしょう。
上記リンク先の記事では、更に「AllThingsDigitalによると、RBC/ChangeWaveのアンケート調査では13%がiPadを購入する考えがあると答えており、iPhoneのリリース前の9%という数字を上回っているという。」としており、賛否両論あるものの、米国でのiPadへの期待は十分に高いものであることが伺えます。
そんなiPadですが、日本ではどのように普及していくのでしょうか。おそらく始めはビジネスシーンでの活用がメインになるかとは思われますが、個人的には一部の一般ユーザーを中心にiPhoneと同様バイラル的に広まっていくのではないかと考えています。もちろん、そのためにはやはりiPhoneと同様に一般層の心を掴むようなアプリの充実が不可欠ではありますが、その辺りは問題ないでしょう。むしろその画面サイズを活用した、iPhoneでも表現できなかった今までに体感したことのないようなアプリが次々と発表されていくのではないでしょうか。
当ブログではその様子を見守りつつ、今後もiPadおよびiPhoneのアパレル業界での活用に関する考察や事例、またユーザー目線での活用方法など様々な情報をお送りしていければと考えておりますので、今後もチェックをしていただければ幸いです。
栗山 芳季 Webトレンド・ニュース iPad, iPhone3G