スマートフォンやiPadなどのタブレット型PCなど、環境は大きく進化してきました。
また、FacebookやTwitterなどの新しいツールも増え、何かをやりたいと思ったときに面白いことはいくらでも出来る環境になりました。
これらを活用しない手はないのは当然ですが、それを使いこなして活用できているケースは少ないでしょう。
現時点ではとりあえずやってみた。という感覚でもこれからはそこにマーケティングとしての要素を加味していかなければ、なんとなく面白いけど・・・。
要するに自己満足で終わってしまいます。
では、どんなことをすればいいのか?ということですが、例えばこんなのはどうでしょう。
AR(拡張現実)×iPhoneアプリ×福袋
年末商戦で福袋は多くのブランドで展開されてましたが、これをマーケティングとして捉えることは今まで殆ど無いと思います。
それを「面白いこと×マーケティング」の視点で考えてみると、こんな感じになるでしょうか。
最近良く耳にするAR(拡張現実)の技術を活用して、マークコード(QRコードのようなマーク)を福袋のオモテ面に印刷。それをブランドで用意したiPhoneアプリで読み取ると、福袋の中身がバーチャルで見れるような仕掛けなどは面白いんじゃないでしょうか。
マーケティングの視点ではその場でiPhoneアプリをダウンロードいただけるということと、他の方にも伝えたくなるような変わった試みなのでバズ効果からのiPhoneアプリのダウンロード数増加も期待できます。
これは勝手なアイディアですが、定例のごとく行なっている福袋一つとっても、アイディア次第でマーケティング的な取り組みを付加していけます。
実現できる環境は間違いなくあるわけですので、それをやるかやらないかは今後大きな差となって現れてくるかもしれません。
時代の環境と時代の流れをうまく見方につけて、既成概念にとらわれない新しいマーケティング活動が今後たくさん出てきそうですね。
増田智士 WEBマーケ&プロモ, Web活用術
国内のファッション市場は9兆円程度。
最盛期は12兆円とも言われていましたので、随分と縮小したものです。
当然のことながら海外のファストファッションが市場を少しずつ侵食していっていることもあり、日本のブランドは海外を見ていくしか生き残る道はありません。
アメリカ?ヨーロッパ?中国?香港?
選択しは数多くありますが、ご近所の中国の成長ぶりを横目にこのまま見過ごすわけにはいきませんね。
幸いにもインターネットを介せば中国へのリーチも容易くなってきてますので、これを活用して様子をみるのもひとつかも知れません。
最近では楽天がBaidu(中国シェア90%以上の検索エンジン)と合弁会社を立ち上げたのは、今後大いに期待できます。
>> 提携のプレスリリース
先駆けてYahoo!は中国最大のBtoCマーケットであるタオバオと提携して、日本国内のYahoo!ショッピングの商品が中国のタオバオで買えるようになったり、その逆もできるようになったりと、中国と日本のマーケットは非常に密接化してきています。
>> Yahoo!チャイナモール

まだまだこれからという部分も往々にしてありますが、既に中国内でもネットの活用は急激に伸びています。インターネット人口は4億を越えたとニュースでも伝えられていますし、潜在的なパワーは計り知れません。
統計データからも分かるようにリーチできる頭数としては日本以上なわけです。
ご存知のとおり高い成長力で消費も年々拡大の一途をたどっていますので、今のうちから積極的に中国市場をネットを介して進出していくのもひとつの手です。
ただし、基本的に中国の消費行動を見ますと、本土に店頭を設けていないとネットだけで売るのは難しいということもよく聞きます。
テスト的な進出ではあまり恩恵を受けることは難しい実情もありますので、結局のところ本気で海外を視野に入れるのであれば本腰を入れた多角的な展開というのは必須かもしれません。
増田智士 Webトレンド・ニュース, 世界のファッション事情 EC, 中国

と、思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
先に結論を申し上げますと、カニバリゼーション(喰い合い)することはない。という結論に弊社でのクライアント調査では出ました。
カニバリゼーションどころか相乗効果を生む結果となっております。
調査方法は、会員カードを元に店頭の売上・購買情報と、EC(ネットショップ)の売上・購買情報をお客様単位で結びつけ、2つに分類しました。
・店頭のみをご利用されるお客様
・店頭とECをご利用されるお客様
この2つのデータを元に平均売上を比較したところ、
店頭とECを併用するお客様は店頭のみを利用されるお客様より約2倍以上のお買上金額がありました。
要するにネットを併用いただければ、全社の売上貢献に大きく結びつくということが言えます。
またマクロミルから出ている「ECを利用する理由」の統計データをみると、
回答の多くが時間ニーズだということが分かります。

※引用:マクロミル
忙しくてゆっくり買い物ができない方も多くいらっしゃいますし、出向くのが面倒という方もいらっしゃいますのでそういった店頭では満たせないニーズを補完できることもECのメリットでもあります。
カニバリゼーションという視点でなく補いあい、相乗効果を生むひとつの手段として捉えられればECのみならず、店頭にも利益貢献してもらえるカタログ的な役割も果たしてくれることでしょう。
※統計データではあくまで弊社内での調査結果です。
増田智士 WEBマーケ&プロモ EC

業界的にEC売り上げ比率(EC化率)は3%程度と言われております。まだまだ全社売上から考えますと低い数値ですが、
弊社の取引先では全社売上の10%がEC売上。利益貢献は20%以上という事例が増えてきております。
ECというのは店舗を持たないため利益率が高く、利益貢献は非常にインパクトがあります。
そういう意味でもECというのは力を入れていくべきでしょう。
さて、10%という数値まは普通に運営していてもそうそう達成できる数値ではありません。
しかしながら、いくつかポイントをしっかりと押さえれば、間違いなく達成できる数値でもあります。
ポイントを挙げていくとキリがないので今回は最も重要な3つをご紹介します。
- 売上を作るには売り上げるだけの型数と在庫を持つこと!
当然のことですが、商品がなければ商売になりません。1000万円/月、売り上げるのであれば2~3倍の在庫を手配することも視野に入れましょう。また、ECは在庫処分場ではありません。売れている商品を手配できるかどうかが重要なため商品手配をができる人をECチームに招きましょう。
- 顔が見えないからこそ接客が命!
店頭で接客はするのにECでは接客しないということはありえません。顔が見えないからこそ接客が重要なのです。単に商品画像を陳列するだけでなく、その商品の何がいいのか、どういうコーディネートが最適なのかEC上で提案できてますか?
- アクセス解析だけではダメ!売上分析もセットで。
最も失敗を招くことが小手先のアクセス解析です。直帰率や離脱率、アクセス数、コンバージョン・・・も重要ですが、それ以前に売上分析が重要です。何の商品がいつ売れて、機会損失はないか、人気アイテムは何かを見る必要があります。その上で初めてアクセスデータが有効的に活用できるでしょう。
簡単ではありますが、ポイントを挙げさせていただきました。
心得てほしいことはECは可能性があるだけに、やればやるだけ成果が出ます。
逆に中途半端な人員配置、中途半端な品揃え、中途半端な顧客対応では可能性は単なる可能性に終わってしまいます。
「やる」という覚悟とそれに見合う体制が整えば全社売上の10%と言わず、20%、30%と伸ばすことも可能でしょう。
増田智士 WEBマーケ&プロモ EC

おかげさまでECのサポートを数多く手伝わせていただき、多くの経験値とノウハウを蓄積できました。
弊社で抱えているお客様のEC売上を合計すると今年は200億円規模になりそうです!!
最近ではファッション界空前のECブームなのか、ECに関わる引き合いが多く、毎日のようにお客様の悩みをお聞きします。
どうしてもWEBで服を売るということを難しく考えてしまっていたり、逆になおざりに考えてしまったりと敬遠してしまいがちです。
弊社がお手伝いさせていただくときにまずお伝えすることは、「ECはリアル店舗と基本は同じ」ということです。
土地があって、その上に店舗が立ち、MDによる商品があり、それを陳列するためのVMDを考え、集客して、接客をし、アフターフォローをする。
まさしくこの流れと考え方は全く一緒です。
上記をWEBに例えますと、下記になります。
- 土地
検索エンジン対策による上位表示です。ブランド名で検索した歳に上位に来るのは当たり前ですが、ブランド名+商品名で検索したらいかがですか?「ブランド名+ワンピ」で検索したらワンピースの商品一覧ページが上位に表示されてますか?さらに言えばブランド名が関わらない、例えば「ファッション 通販」などのキーワードで上位表示できるかが潜在顧客へのアプローチのポイントになります。訪れてもらえる環境が整備されているか店舗で言う「土地」です。銀座の一等地に店を出すのか、富士山頂に店を出すのか、どっちを選択しますか?]
- 店舗
土地が確保できれば次は店舗設計をどうするかです。最初の骨組みに失敗すると、なかなか建て替えられないのはWEBでも一緒です。初期投資する分、何のカートシステムを使うのか、どういう戦略を軸に発展性を見込んでいくのか、将来を見据えた選択と決断はなかなか経験値がないと難しいものです。ここはプロに相談するもよし、弊社にご相談いただけると幸いです。
- MD
アパレル業界特有ではありますが、どこの会社も52週MDは独自の形で持っているかと思います。しかしながらECのMD表は?とお伺いするとほとんどないのが大多数でしょう。売上を上げていくには絶対に必要不可欠です。リアルの世界とはまた違うWEBならではのトレンド分析やマーケティング、MD計画は必ずやりましょう。ここがなければノウハウは貯まらず、いつまでたっても担当者の個人レベルに依存し、一喜一憂してしまうことでしょう。
- VMD
MD計画に基づき、商品が揃えばあとはその陳列です。WEBに置き換えるとそれがデザインです。どうしてもブランド様側のご要望を聞くと、ブランドを伝えたいあまりに買いにくくなってしまうケースが多々あります。例えばFLASHを多用したり、動きをつけたりと・・・。これでは店内に巨大なディスプレイを置いて、CMを流しているようなものです。あくまで店内はお買物しやすい環境でなければなりません。そのためのデザインやレイアウト、導線を考えブランディングとは切り分けて考える必要があります。
- 集客
WEBでの広告はごまんとありますが、それぞれ特徴があり、運用次第で大変費用対効果の優れたものがたくさんあります。
例えば、リスティング広告やアフィリエイトなんかは代表例ですが、これも運用の仕方で効果が天と地ほど違うので素人感覚でやってしまうと大失敗します。
- 接客
ECではどうしてもお客様の顔が見えませんので接客という概念を怠ってしまうケースが見受けられます。とある統計結果にお問い合わせの対応が遅かったり、返信がなかった際に今後買物をしないと答えた方が93%!!という結果もあるぐらい、ECではお客様対応は重要です。顔が見えないからこそお客様とのコミュニケーションが大切であり、成功しているECはここを確実に押さえてます。
- アフターフォロー
店頭ではDMを流したり、個別にメールしたり、時間外でのアフターフォローが売上につながることは常識です。同様にWEBでもメールを活用したり、ブログを活用したり、最近ではTwitterなどを活用して、お客様との情報配信とコミュニケーションが顧客様を喜ばせるコツです。
以上7つの考え方ができて、初めてECとして最低限の土台ができるわけです。
ひとつでも欠けてしまえば当然のことながら、売上は見込めません。
全ては掛け算です。
10×10×10=1000になりますがひとつでも欠けて0がついてしまうと、それは0にしかなりません。
まだまだ、ECをやる上でのコツはたくさんあります。
例えば店舗との兼ね合いは?在庫の持ち方は?物流は?
課題はありますが、ここを解決すると、ECだけでなく店頭との相互補完、相乗効果が大いに発揮され、全社としての飛躍の手段になります。
このあたりの成功方程式はまた直接お会いしたときにお話しましょう。
増田智士 WEBマーケ&プロモ, Web活用術 EC