逆風に晒されるFlash、その行方は?
アニメーションや独自インターフェースでWEBサイトの表現力を飛躍的に向上させてきたFlash。ホームページ上でブランドイメージを表現するためには欠かせない技術となっており、実際に数多くのブランドサイトを中心にアパレル関係のWEBサイトでも多用されています。

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ところで、登場以来多くのWEBサイトで活用され続けてきたこのFlashですが、ここ最近「Flashが消える」と噂され、逆風に晒されていました。
その原因は以下の通りです。
【1】HTML5の登場
「Flashが消える」と言われる最大の原因はHTML5の登場です。HTML5とは次世代のHTML規格で、従来のHTMLでは不可能であった様々な表現を可能とし、これまでFlash意外では出来なかった表現も(ある程度までは)表現出来ると言われています。また、Flashの場合はAdobe Flash Playerに代表されるプラグインをインストールし、アップデートがあれば個別に対応しなければなりませんが、HTML5の場合はそれらの手間が省けます。その他様々な要因により、一部ではHTML5がFlashに取って代わると言われていますが、現実的には(現段階では)こちらの記事のように、Flashの方が表現力に長けており、どちらも一長一短あるため、少なくともしばらくの間は共存していく形になっていくのではないでしょうか。ただ、選択肢が今までのようにFlash一本ではなくなったというだけでも、WEBにおいては大きな進歩と言えるのかもしれません。
【2】SEO対策において不利であること
「表現力」(及びそれが可能にするブランドイメージの表現)という点においては上記の通りFlashにも優位点がありますが、「WEBマーケティング」という観点ではFlashを推奨することはできません。その最大の理由がSEO対策において不利であることです。検索エンジンはFlashファイルに記載されている文言を読み取ることが出来ず、文字がない(=キーワードがない=検索結果に引っかからない)ことから、検索エンジンでの上位表示を目指すためにはFlashの使用は厳禁であると言われていました。ここ数年の間にGoogleはFlash内のテキストまで認識することが可能になり、また内部のテキストよりも外部からのリンクの重要度が高まっていることから、Flashで構成されたサイトでも上位表示されることが可能にはなっていますが、それでもHTMLの方が有利であるという点に変わりはありません。
【3】セキュリティ上の問題
Flashはセキュリティホール(セキュリティ上の欠陥)が多く存在し、昨年から大手企業を含む数多くのサイトに被害を与えているGumblar(ガンブラー)も、Adobe Flash Playerなどの脆弱性を通じて感染する仕掛けが施されていました。
【4】iPhone、iPadへの非搭載
Appleのスティーブ・ジョブズCEOもFlashに対する批判を度々繰り広げており、ユーザーからの要望があってもiPhoneやiPadへのFlashの搭載は未だに対応していません。また、上記の批判は表向きで裏では政治的・技術的な要因があるとも言われておりAppleの真意は分かりませんが、WEB閲覧ツールとして確実にそのシェアを拡大しているiPhoneおよびiPadに搭載されないことは、Flashにとっては大きなマイナス要因となるでしょう。
上記のような理由から「消える」とまで噂されていたFlashですが、ここにきてGoogleがChromeブラウザにFlashを組み込む予定であるという発表がされ、今後の展開がまた読めなくなってきました。
Flashがブラウザに組み込まれることで、ユーザーはブラウザのアップデート時に無意識にFlashも最新版にアップデートし、常に最新の状態を維持出来ることになり、少なくともアップデートの手間やセキュリティ上の危険性は大幅に減少されます。HTMLを支持する立場にあるGoogleが、ブラウザ上ではFlashを組み込むという行動を取ったことは一見すると矛盾があるように見えますが、そもそもFlashとHTML5は対立する存在ではないという見解(もしくは単純なリスク回避)なのかもしれません。いずれにしても、アパレル業界において活用され続けているFlashが今後どのような展開を迎えていくのか、その行方を知ることはアパレル業界におけるWEB上の表現の未来を知ることに繋がりますので、今後の展開に注目しなければなりません。







