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海外企業比較! Amazonとアリババの描く経営・O2O戦略!

2014.11.28

海外企業比較! Amazonとアリババの描く経営・O2O戦略!

「O2Oイノベーションラボ(http://o2o.abeja.asia/)の記事を転載しています。」

アリババというと、最近の上場ですっかりと話題になり、ソフトバンク株式会社やEコマースといった印象が強い。よく比較に出されるのはAmazonで、どちらも一見すると同じに見えるが、その成長戦略やビジネスモデルに違いが見られる。本記事ではまず成長戦略として何が違うのか、またアリババとAmazonが描いているO2Oへの取り組みとは何かについて述べる。

中国最大のEコマースサイトを運営するアリババ

アリババは1999年に創業し、今では中国最大のEコマースサイトを運営する企業になっている。最初はBtoBの取引で拡大したが、現在はBtoCにも対応するなど、業務拡大が急ピッチに進んでいる。最大の市場である中国では、全Eコマース中の80%の取引がアリババのEコマースサイト上で行われており、規模の大きさがよく分かる。最近ではアメリカで上場し、時価総額が20兆円を超える企業になるなど、世間一般の認知度も上昇してきた。

アリババ①

引用:Alibaba: The Next Frontier in Asian E-Commerce | The Footwear Blog

ビジネスモデルから見て取れる、Amazonとアリババの違い

よく比較に出されるAmazonとの違いは、そのビジネスの戦略にある。一見すると、両社は既存のビジネスモデルを変革し、オンライン上での購買を飛躍させた点で一致しているが、そのビジネスモデルや買収戦略は異なる
たとえばビジネスモデルで言えば、Amazonが出店料や購買時のマージンから収益を得ているのに対して、アリババはサイトへの広告掲載やプレミアムサービス料のみから収益を得ている。このビジネスモデルの違いが決済にも現れ、2012年の売り上げはアマゾンの860億ドル(約9兆円)に対し、アリババは1600億ドル(約16兆円)と倍近くだったが、利益はAmazonの方が高いという特徴が見られた。

また、買収戦略にも違いが見られる。Amazonはイギリス大手のオンラインブックサイト「ブックページズ」やドイツ最大のブックサイト「テレブッフ」など、中核にある書籍関連の会社を買収。その後、食料品や家具系の企業も買収し、海外での販売地域や取り扱う商品を広げていく。しかし、アリババの買収で目立つのはアメリカのスタートアップの買収だ。特に、上場に伴いSnapchatに買収の話を持ちかけたり、ゲームアプリの会社を買収したりと、その動きは活発になっている。

アリババの方がオムニチャネル領域には積極的

Amazonとアリババ、それぞれのビジネス戦略に基づき、O2Oやオムニチャネルへの取り組みも違ってきている。Amazonは、当編集部でも以前取り上げたAmazon Dashを使いオムニチャネルなサービスを提供している。
Amazon Dashは商品のバーコードにかざすか、あるいは音声で指示すると、自動でAmazonの買い物リストに加えてくれるサービスだ。
アリババ②
引用:Amazon Dash Makes Grocery Shopping Easy – Strawburry17
AmazonのO2O・オムニチャネルへの取り組みに対し、アリババはより様々な領域でサービスを展開している。たとえば2014年4月に中国国内に20以上の店舗を持ち百貨店事業を展開する銀泰商業へ出資した。アリババは、スマートフォンでの商品購入などで協力し、銀泰商業の店舗での存在感を高めると発表している。
しかし、これはアリババのO2O戦略の始まりに過ぎない。他にもアリババは2014年8月に中国の自動車ディーラー大手、広匯汽車服務と組み、オンライン上で中古車を比較しながら購入し、商品の受け取りやアフターサービスは店舗で行うというサービスを展開した。
Uberのようにタクシーをスマートフォン上から手配するアプリも提供しており、業種・業態に関わらずO2Oの世界を積極的に広げようとしている
アリババ③
引用:Takungpao
さらにアリババは2014年9月にオムニチャネルサービスの開発を行う企業を買収し、ホテルやレストランで使えるクーポン配信をより積極的に進めようとしている。2014年の取り組みを見ると、アリババのO2O・オムニチャネル領域での本気度がよく分かる。

O2Oの広げ方も戦略の一環、その戦略は両社の理念に基づいている

Amazonとアリババ、それぞれの成長戦略やO2O・オムニチャネル領域への取り組みの違いはそのビジネスモデル、もっと言えば、ビジネスモデル構築に至ったCEOの価値観からきているのだろう。
AmazonのCEO、ジェフ・ベゾスは徹底した顧客主義で知られている。カンブリア宮殿では村上龍に「Amazonは地球で最もお客様を中心に考える会社」と発言した。本だけでなく様々な商品を取り扱うようになったのも、顧客の声にしっかりと耳を傾けたからだ。その意思はAmazonのレビューにも現れており、低い評価が原因で売上が落ちても、顧客が自分で購入する商品を判断するということを第一に考えて、良い評価だけ残すようなことはしない。
アリババの場合は、CEOのジャックマーが中小企業で奮闘した経験もあり、中国に無数にあるスモールビジネスを助けるという理念を持って生まれた。そのような経緯もあり、店舗が自由に出店でき、そこからマージンを取らないだけでなく、O2Oの動きに積極的なのも店舗の優先度を高く考えているからかもしれない。
両社とも明確な理念を持ってビジネスモデルを構築し、今では世界でも有数の企業になった。これから、それぞれの理念に基づいて立てられている戦略の違いから生まれる新しいサービスや動きに目が離せない。

▼参照
ZUU Online
日本経済新聞

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「O2Oイノベーションラボ(http://o2o.abeja.asia/)の記事を転載しています。」
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